南毛三十三観音

南毛三十三観音 水彩画 一行寺 休日画人の古刹めぐり

南毛?

この表現はあまり一般的ではないのかもしれない。群馬は上毛野、栃木は下毛野。そして両毛は割と知られているが、さて南毛は?群馬・栃木の南部エリアあたりを指しているのであろうか?

この南毛三十三観音は、南毛霊場多野藤岡三十三観音霊場と称している資料も散見され、昭和57年に、江戸期に成立していた「三郡坂東三十三ヶ所」と「山中領西国三十三ヶ所」から再選定されてできた霊場である。いずれにしても、藤岡市を巡拝した後は国道299号に沿って、鬼石町、神流町、上野村を訪ね歩くルートとなる。

今回の口絵の一行寺は、南毛三十三観音霊場の第五番札所。ここの鬼瓦が面白い。唐破風の鬼瓦となる所に龍がいる。後ろの棟に沿って龍の体が表現されている。

by 休日画人