武蔵国三十三観音

武蔵国三十三観音 水彩画 延命寺 休日画人の古刹めぐり

武蔵国ってどこなの?

ウィキペディアで調べると、中世には現在の東京都、埼玉県そして神奈川県の川崎や横浜を含むかなり広大な土地を武蔵国と云ったらしい。江戸期には江戸防衛として武蔵三藩(川越、忍、岩槻)が置かれていたと。現代では広範囲なエリアで武蔵の名を目にすることがあるが、歴史的に見れば武蔵国とは圧倒的に広い範囲をそう呼んでいたのだった。

今回の旅は武蔵国三十三観音めぐり。埼玉県の東南部、江戸川の西を並行して流れる中川流域に多くの札所が点在している。ここもきっと武蔵国だったんですね。

今回の口絵の延命寺は、武蔵三十三観音霊場の第一番札所。山門の目の前で大きな道路工事が進められており、近年風景が一変するかもしれない。1mほどの高さの石垣上に山門。奥には唐破風をまとった本堂があり、修復したばかりなのか、華やかな色彩に彩られ、きらめいて見える。

by 休日画人