「下野・陸奥百観音巡礼記」
那須三十三観音の公式HPを見てみると、約三百年前の江戸期に下野・白河の観音堂を巡拝した「下野・陸奥百観音巡礼記」(大金重貞記)の記録が残っており、東三十四、南三十三、西三十三観音の合わせて百観音を巡拝した記録が現存していると。時代は下り、東三十四霊場を基礎とした那須三十三観音霊場が組織され、昭和初期ぐらいまでは、盛んに巡拝が行われていたらしい。その後一時衰退はするものの、1987年に再興され現在の「那須三十三観音霊場」に至っているようである。
今回の口絵の最勝院は、那須三十三観音霊場の第七番札所。山門とその両側に繋がる塀構えが重厚で、寺の威厳を示している。門柱左右には阿吽の石像が配置され、参拝者を出迎えてくれている。
by 休日画人