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上野国三十四観音


 

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・1014年(長和三年)と1234年(文暦元年)の縁起があるらしい。

・群馬県の富岡市、安中市、高崎市に点在。

・廃寺も数カ所あり。神社に替っている場所もある。

・道程は世界遺産富岡製糸工場の近隣の永心寺から始まる。富岡市の街中を西へ進んでいく。山間の札所は実に難解。妙義山の麓を北上し安中市へと移る。市中を大きく右回りするように札所を訪ね、終盤は高崎市に入り結願を迎える。難所が多く、否が応でも発見の喜びを味わえる。事前調査は必須。

 

 

 

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<<ぷち情報>>petite info

上野国。いまや世界産業遺産の地として注目されている場所。

明治期に建てられた官営の富岡製糸場。いまの地名では群馬県富岡市。この地が選ばれた理由は良質のマユ、工場用地、用水、水運、近くに石炭などなど。近代化に必要な要素がそろった手つかずの宝の山のような場所だったようです。

今回の上野国三十四観音は富岡市~安中市~高崎市に分布しており、今をさかのぼる事約800年まえの鎌倉期にはすでに観音霊場の原型が存在したとの伝承もあるようです。大きな神社もいくつか含まれ、神仏習合の信仰の歴史を現在に伝えるひとつの証左となっています。近年はさすがに巡礼された方が少ないのか、廃寺の箇所も多く、特に山間の札所では難所が多いので事前準備がMUSTです。

今回の口絵の光厳寺は、上野国三十四観音霊場の第三番札所。山の穏やかな斜面を利用し伽藍が形作られています。大きな山門。さらに階段をのぼり本堂へ。そんな情景を木立よりスケッチしています。

 

 

 

上野国三十四観音 水彩画 リストA 休日画人の古刹めぐり
上野国三十四観音 水彩画 リストB 休日画人の古刹めぐり

 

 

 

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上野国三十四観音 水彩画 リスト 休日画人の古刹めぐり