<<参考情報>>reference
・1753年(宝暦三年)瑞光寺住職が創設と云われる。
・群馬県太田市の市内に大部分が点在し、足利市、桐生市にそれぞれ一カ所札所がある。
・巡拝のスタートは太田市の北西部にある瑞光寺。ここから左回りにまずは西エリアを訪ね歩き、徐々に太田市の中心街に近づいていく。後半は金山城址の東エリアを北上しながら札所を重ねる。桐生市の札所を経て太田市矢田堀町の札所で結願となる。
<<ぷち情報>>petite info
ここは「新田荘」に形作られた秩父三十四観音の写し霊場。
以前のブログで紹介した上州準西国三十三観音霊場は、平安期の文化都市「新田荘」に形作られた西国三十三観音の写し霊場であった。そして今回は秩父三十四観音の写し霊場。前者同様に太田市を中心に点在しており、新田秩父三十四観音はどちらかというと市の北側に分布。そうなると、ふと脳裏を横切るのは、坂東三十三観音の写し霊場もあったのでは?と。
エリア的にみると、前回紹介の東上州三十三観音がかなりそれに近しいもののすこし広範囲に分散している。勝手に推測するにその東上州三十三観音の前身にはこの地にコンパクトな坂東三十三観音の写し霊場があったのではなかろうかと。そしてこの「新田荘」に百観音霊場が形成されていたのではなかろうか、、、、などと歴史にロマンをかきたてられる昨今である。
今回の口絵の慈眼寺は、新田秩父三十四観音霊場の第二番札所。今回は嗜好をこらして?ツートーンで色彩をしています。ダーク系の色で建物や石碑などの陰影をつけることにより立体感を際立たせ、またセピア系の色で草木系を描くことにより柔らかさとアンティークさとを醸し出させています。