ASHIGARA33

足柄三十三観音


 

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・1930年代(昭和初期)に開創。

・神奈川県小田原市内に大部分が点在する。

・スタートは南足柄市の西念寺から。酒匂川を西から東へ移動しながら札所を打っていく。中段は沿岸部に移動し海沿いを西南に向かう。小田原市内をぐるっとめぐった後、いきなり遠方に。真鶴や箱根にて結願を迎える。

 

 

 

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なんで「足柄」なんだろう?

どうもイメージする場所がずれている。

私たちになじみのある足柄サービスエリア、また富士山眺望の名所足柄峠。みな富士山の南東の裾野や峠にある。今回の旅の舞台である足柄三十三観音霊場はほとんどが小田原市内の寺院で構成されており、太平洋岸の土地。
なんでだろうか?

歴史を調べていくと、「明治初期、小田原県と韮山県が合併し足柄県に、、、」なる文書を見つけた。その後足柄県は静岡県と神奈川県に合併されゆく中で、足柄上郡と足柄下郡という行政区域が形作られていくのである。それから昭和15年に小田原市が独立。

そうなのです。足柄三十三観音霊場が開創された昭和初期はこのエリア一帯は足柄上郡と足柄下郡だったのです。現在私たちがイメージする足柄は、当時の足柄上郡だった土地。随所に「足柄」の名称が受け継がれています。他方、足柄下郡だったエリアは多くが小田原市として昭和期に市政化。このエリアからは「足柄」の名称が時代と共に風化してしまったのが現在の姿のようなのです。

話を戻すと、今回の足柄三十三観音霊場は創成期には足柄郡だったものの、現在では小田原市に変わり、現代に生きる私たちにはちょっとしたミスマッチがおきているようです。名称は歴史の証人とも言い置くこともできそうですね。

今回の口絵の西念寺は足柄三十三観音霊場の第一番札所。新緑の美しい時期に伺いました。手水舎の軒下から本堂の様子を描きとっています。唐破風をもった本堂がド~ンとその風格を誇示しています。

 

 

 

足柄三十三観音 水彩画 リストA 休日画人の古刹めぐり
足柄三十三観音 水彩画 リストB 休日画人の古刹めぐり

 

 

 

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足柄三十三観音 水彩画 リスト 休日画人の古刹めぐり