2024年春、3年ぶりにこの『奥相』の地に足を運んでみました。
ご存じのように『奥相』とは東日本大震災による原発事故で大きな被害を受けた双葉町や浪江町等を含むエリアであり
いまだ多くの所で立入制限が続いている地域となっています。
これまでの地道なる除染作業の結果、立入制限地域も段々と縮小し、
また帰還困難区域内に設けられた特定復興再生拠点区域の除染も進み、
着実に除染作業は前進してきているようです。
しかしながら、実際に現地に立ってみると、
『住めること』と『生活すること』との違いを強く実感させられます。
特に被害の大きかった双葉・浪江エリアでは、未だ無住の家屋がたくさん見受けられ、生活騒音も聞こえてこない異常な『静けさ』に驚かされます。
そういった中ではありますが、今回は新たに4カ所の札所を巡ることができました。
その内の1カ所については、除染作業と共に観音堂も取り壊され、標柱と案内板だけが往時の面影を留める形になってしまっていました。残念!
33ヶ所結願まで残り2ヶ所。いつになったらこの札所を訪ねることができるのか、またその時観音堂が残っているのか、
とても・とても不安ですが、一日も早い復興を願うばかりです。
by 休日画人