霊場会HPによれば、
密教の曼荼羅では、東西南北の四方を「発心」「修行」「菩提」「涅槃」とし、東門を発心門、南門を修行門、西門を菩提門、北門を涅槃門と名付けて四門とするらしい。また「発心」「修行」「菩提」「涅槃」は人の心の修行段階でもあることから、曼荼羅観のもと、八十八使の煩悩を消滅する霊場、心身を鍛錬、心疾を癒す、洗心、罪障消滅、諸願成就の実践の道場として開創されていると。。。。ちと難解??
さて話変わって「越」のお話。
ご存じのように、越後は現在の新潟県の前身ではあるが、越後国・越中国・能登国・加賀国・越前国らを総称して越州あるいは越国とも称され、現代にもその表現が残っている。
安直に地形に関連した漢字として「越」の字があるものだと思い込んでいたら、どうもそうではないらしいのである。
7世紀後半の木簡には高志として記載が残っているらしい。また8世紀の『古事記』では高志、『出雲国風土記』には古志、『日本書紀』には越(こし)と記されているとか。音として「こし」というものが、どうやらこの地域を示す表現だったようである。そして「越」の字が統一表記として採用されたのは大宝4年(704年)に国印が鋳造されたときと云われている。
その後、「越」の字は「こし」→「エツ」へと音読化し、越後「エチゴ」となったようなのである。
目からウロコ!
今回の口絵の円満寺は、越後新西国八十八霊場の第十七番札所。入口には如意輪観音さまが参拝者の様子を見つめています。そして山門は竜宮城のような形をしています。
by 休日画人