飛騨三十三観音

飛騨三十三観音 水彩画 安国寺 休日画人の古刹めぐり

古くは『斐太』と書かれていたらしい。。。

続日本紀の時代にはすでに『飛騨』の文字が登場しているが、今でも『斐太』が使われている場所もあるとか。探してみるのも一興かと思います。

時は進み、関ヶ原の戦い後には飛騨高山藩が置かれている。1692年急遽天領となり、豊富な地下資源等が幕府所有となり、歴史を刻むことになる。明治後は目まぐるしく飛騨県、高山県へと変化し、さらには筑摩県に吸収されるなど紆余曲折を極めたが最終的には岐阜県に統合され現在に至っているとか。

今回訪れた飛騨三十三観音霊場は1990年の開創とかなり新しい。高山市内の飛騨国分寺からスタートし市内をめぐった後、飛騨市、神岡町、高山市へとめぐっていく。全体が大きな寺院で構成されている。

今回の口絵の安国寺は飛騨三十三観音霊場の第十一番札所。ここの経蔵は建造が1408年とあり国宝に指定されている。絵は駐車場の片隅から。山門の下にある石碑群、そして山門へと続く階段とその奥に見える本堂の屋根。後ろには森林と山並みが控え、飛騨地方の代表的な情景を見せてくれている。

by 休日画人