<<参考情報>>reference
・縁起不明
・新潟県南魚沼市および南魚沼郡に分布。
・堂宇の比率が多く案内板などは見られない。
・巡拝は名刹雲洞庵より始まる。雲洞庵の周辺の札所を訪ねた後、越後湯沢の方へ進んでいく。三国峠への奥まった三俣観音堂を打った後は山をくだり、塩沢~六日町に点在する札所をたずね歩くことになる。
<<ぷち情報>>petite info
上田と聞いたら、長野県の上田市を連想される方が多いのではないでしょうか?
この上田三十三観音霊場は新潟県の中越、現在は南魚沼市を中心として点在する小さな霊場です。この南魚沼の地は、少なくとも戦国期には上田庄と呼ばれていたようで、現在の南魚沼地方でも上田を冠した名称が所々に散見され、今回の観音霊場も上田の名称で伝承がされてきているようです。
魚沼の地名でもおわかりのように日本有数の米どころ。山際まで水田が広がり、山からのおいしいお水をいっぱいいただいておいしいお米ができるのが頷けるようです。
今回の口絵の龍泉院は、上田三十三観音の第七番札所。一面田圃の中にポツリと寺院が。おっきな本堂の屋根と山門の屋根の赤い色がこの風景にとてもよいアクセントになっています。後方には日本有数の峰々が連なっており和の原風景と言ったところ。
この上田三十三観音は多くが堂宇から構成されており、四ヶ所が現在では廃寺となっています。