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甲斐国三十三観音


 

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・1470年代(文明年間)の開創との情報。

・山梨県の甲府盆地一帯に広く点在。

・スタートは甲府市南西部の市川三郷町の薬王寺から。めぐり始めて気付くのだが、主要幹線道路を幾度も南北にクロスすることから、今の時代ではたいへん効率の悪いルート設定となっている。とはいえ徐々に東エリアへ移っていく。終盤はとんでもない飛び地の連続。南西エリアの身延町に行ったかと思えば、東エリアの大月市へとジャンプすることになる。結願は甲府市北西部の青松院で。

 

 

 

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甲斐の云えば武田信玄?

甲斐国は律令国のひとつとして七世紀に成立しているらしい。平安後期には甲斐源氏が統治。室町時代には上杉禅秀の乱を契機に守護武田氏が没落し争乱状態となる。そして戦国時代には武田氏が国人勢力を征圧して戦国大名化。信虎・晴信(信玄)・勝頼の三代期には領国が拡大し、信虎期に開創された甲府が城下町として整備され、政治的・経済的中心地となる。

甲斐国三十三観音霊場の成立は1470年代。武田信玄が生れるのが1521年。まさに室町期から戦国期に突入していく時代背景の中で形作られた観音霊場なのである。

今回の口絵の光勝寺は、甲斐国三十三観音霊場の第三番札所。さすがに山国。石垣の上におおきな本堂があり、後ろには大きな山が迫っている。山門をフレームとして境内情景を描いた一枚である。

 

 

 

甲斐国三十三観音 水彩画 リストA 休日画人の古刹めぐり
甲斐国三十三観音 水彩画 リストB 休日画人の古刹めぐり

 

 

 

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