KAZUSA34YAKUSHI

上総三十四薬師


 

<<参考情報>>reference

・縁起不明。

・全34ヶ所の薬師霊場。寅年本開帳。

・道程は富津市の円鏡寺から。初段で内房エリアをめぐり、中盤で房総半島の丘陵を越え外房へ。いすみ市周辺だけではなく九十九里方面の山武市まで北上。終盤はひとつごとに内房・外房・九十九里方面へとジャンプする配置となっているため道程には注意が必要。

 

 

 

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<<ぷち情報>>petite info

上総国が歴史舞台に登場するのはかなり古い話。

朝廷の中央集権体制を強化するためにつくられた律令制。上総国はその13ヶ国のひとつとされて登場する。また親王任国(親王が国司を務める)であったことから重要な位置づけにあったことが推察される。実質、親王が現地に赴任することはなく上総権介が統治し、上総氏の起源へと繋がっていく。上総の読み名は古くは「かみつふさ」と発音されていたようで「かづさ」に訛化し現在は「かずさ」と記述するに至っていると。

さて今回の上総三十四薬師は開創時期は不明なれど、1998年に再興され現在に至っているようである。内房からスタートを切るものの、房総の丘陵地帯や外房へと大きく振り回されながら札所を訪ね歩くことになる。

今回の口絵の自性院は、上総三十四薬師霊場の第十一番札所。殺風景な境内に六地蔵が立ち並んでいる。新物の赤い帽子とよだれかけ。誰かがひっそりと掛け替えてあげているのかと思うと、妙にお地蔵さまが喜んでいるように見えるもの。そんな何気ない境内の情景をお地蔵さまの横顔からスケッチ。

 

 

 

上総三十四薬師 水彩画 リストA 休日画人の古刹めぐり
上総三十四薬師 水彩画 リストB 休日画人の古刹めぐり

 

 

 

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