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安達三十三観音


 

<<参考情報>>reference

・1826年(文政九年)以前の開創との情報。

・福島県二本松市に大部分が点在し、一部近隣の郡山市、本宮市にある。

・巡拝は二本松市木幡の東はずれ、治陸寺から始まる。まずは東エリアの郊外をめぐった後、二本松市街地へと向かう。この二本松城の城下町には札所が集中しており効率的に数を重ねることに。終盤は遠地に飛び、本宮市と郡山市の札所を訪ね、結願は本宮市和田の岩角寺となる。

 

 

 

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「安達」の名称はかなり古い?
縁起からみると観音霊場は江戸末期ぐらいの成立。しかしこの時この地方は二本松藩の所領。開けて明治となり明治12年になってはじめて安達郡が発足している。なのになぜ安達三十三観音なのか?時系列が合わない。
二本松藩は江戸期にはいりすぐに立藩し、江戸期を通じてこの土地を治めているようである。時は平安中期。この時代に編纂された律令の細則の中に、「安積郡から入野・佐戸の二郷を割き新たに安達郷を立てて三郷からなる安達郡を分立した」の記載があるらしい。これから考えると、どうやら「安達」の名称はかなり古い時代からこの土地に土着。二本松藩の支配下にあっても脈絡と引き継がれて、観音霊場の成立に際し、この名称を冠したようなのである。
今回の口絵の最勝寺は、安達三十三観音霊場の第三番札所。最勝寺の前庭には天然記念物のコウヤマキがある。推定樹齢570年といわれ、霊場成立以前よりこの地を見てきている。唐風の屋根をもった本堂に相対している。

 

 

 

安達三十三観音 水彩画 リストA 休日画人の古刹めぐり
安達三十三観音 水彩画 リストB 休日画人の古刹めぐり

 

 

 

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安達三十三観音 水彩画 リスト 休日画人の古刹めぐり