<<参考情報>>reference
・縁起不明。西国33の写し霊場と云われる
・石川県金沢市の市内に大部分が集約され、一カ所のみ南砺市に飛び地のようにある。廃寺も数カ所あり。
・金沢城を取り囲むように周囲に札所が集まっているものの順番には並んではいない。市内は徒歩もしくは自転車での巡拝をお勧めしたい。時折のぼり旗を立てている箇所もあるが少数である。
<<ぷち情報>>petite info
新幹線「かがやき」の恩恵。
金沢はこんなに近かったのか?東京から、大宮・長野・富山そして金沢。2時間半で着いてしまう。加賀百万石の城下町。ここは多くの旅人の羨望を集めて止まない土地のひとつである。しかしながら、いまや日帰りもできちゃうほど近くなっている。
金沢三十三観音霊場の縁起は不明であるものの、加賀藩前田氏の居城であった金沢城の周辺に形作られている。金沢の街には寺町・小立野・卯辰山山麓の三ケ所の寺院群があり、三代藩主前田利常が金沢城の防備や寺社の管理、人別管理、さらには一向宗対策として、城下に散在していた寺社を三ケ所に移転・再配置を行った結果として寺町が形作られたようです。
今回の口絵の龍国寺は、金沢三十三観音霊場の第五番札所。卯辰山山麓の寺院群に属し、この周辺には約50にもおよぶ寺院が集まっています。本堂に向かう長い上り階段には稲荷神を祀るいくつもの赤い鳥居が群居。ここを抜けた先に今回の絵の本堂が静かに佇んでいます。