<<参考情報>>reference
・1990年開創。
・岐阜県高山市を中心とし近隣の市町村に広がっている。
・霊場会があり、詳細はHPを参照。
・道程は高山市内の飛騨国分寺からスタート。初段は市内の観光地に点在する札所をめぐることになる。だんだんと飛騨市方面に進みながら移動距離が延びていく。山をぐるっと廻るように札所を訪ねながら神岡町へ。ここにもいくつか札所が集約されている。その後安房峠をかすめる形で高山市へ戻って行き、結願となる。
<<ぷち情報>>petite info
古くは『斐太』と書かれていたらしい。。。
続日本紀の時代にはすでに『飛騨』の文字が登場しているが、今でも『斐太』が使われている場所もあるとか。探してみるのも一興かと思います。
時は進み、関ヶ原の戦い後には飛騨高山藩が置かれている。1692年急遽天領となり、豊富な地下資源等が幕府所有となり、歴史を刻むことになる。明治後は目まぐるしく飛騨県、高山県へと変化し、さらには筑摩県に吸収されるなど紆余曲折を極めたが最終的には岐阜県に統合され現在に至っているとか。
今回訪れた飛騨三十三観音霊場は1990年の開創とかなり新しい。高山市内の飛騨国分寺からスタートし市内をめぐった後、飛騨市、神岡町、高山市へとめぐっていく。全体が大きな寺院で構成されている。
今回の口絵の安国寺は飛騨三十三観音霊場の第十一番札所。ここの経蔵は建造が1408年とあり国宝に指定されている。絵は駐車場の片隅から。山門の下にある石碑群、そして山門へと続く階段とその奥に見える本堂の屋根。後ろには森林と山並みが控え、飛騨地方の代表的な情景を見せてくれている。