<<参考情報>>reference
・江戸期には成立していたとの情報。
・山形県西置賜郡小国町に点在している。
・1/3が廃寺となり、さらに神社に替っている場所も多い。案内板等はない。
・道程は小国町郊外の光岳寺から始まる。ここは急峻な山に阻まれ平地に札所が集積している。中盤は東エリアを訪ね歩き、後半は北エリアへ。移動距離がググッと長くなる。結願は#33廃寺のため#01光岳寺で迎える。かなり難易度が高く事前準必要である。
<<ぷち情報>>petite info
マタギの郷。言葉に引かれ小国町へ。
事前調査の結果、情報が少ないのもさる事ながら、小国の観音霊場はかなり衰退が進んでおり1/3は廃寺。明治初期の神仏分離を経て神社に鞍替えしている箇所多数。とかなり厳しい状況であることがわかってきました。また町役場に問い合わせても詳細はわからず一度は巡拝を諦めていました。しかしながら『マタギの郷』の言葉が耳に残り、意を決して小国33観音霊場に出かけることになりました。予想通り?迷うこと多々。行きつ戻りつしながらの迷走行進曲。達成感というよりは疲労感を感じての巡拝となりました。みなさんは充分な事前準備をしてお出かけください。
今回の口絵の県社山は、小国三十三観音霊場の第十番札所。小国町を一望できる神明山公園(県社山)が札所となっています。山々が開けた平坦地に小国町が形造られているのが一目瞭然にわかります。絵は鳥居をフレームとして風景をはぎ取っています。他の札所では参道を電車道が横切っている場所もあり、なかなか巡り会えない光景に遭遇することになります。参拝にはご注意を。