<<参考情報>>reference
・1893年(明治26年)に開創。1989年(平成元年)に再興。
・山形県北西部の尾花沢市から大石田町に広く分布。廃寺も数カ所あり。
・霊場会があり、例大祭を開催している。
・スタートは大石田町の向川寺より。初段は大石田町の南エリアをめぐり一度戻ってくる。今度は東の尾花沢へ。またすぐに大石田町にもどり北エリアの山沿いに点在する札所を西から東へと尾根をなでるようにめぐっていく。終盤は尾花沢市の街中を経て山奥での結願となる。
<<ぷち情報>>petite info
尾花沢盆地って知っていますか?
山形県の中北部にある日本有数の豪雪地帯。東部に奥羽山脈、西部に出羽山脈に囲まれた盆地。北側に隣接するのは新庄盆地。南側の隣接は山形盆地。
この尾花沢盆地は尾花沢市と北村山郡大石田町の二つから構成されている。たくさんの最上川水系の支流が流れており、穀倉地帯を形成している。このエリア一帯に広がるのが今回の旅の舞台、尾花沢大石田三十三観音霊場である。
今回の口絵の向川寺は、尾花沢大石田三十三観音霊場の第一番札所。元禄二年(1689)には松尾芭蕉、曽良の一行が奥の細道の行脚でこの向川寺に参詣したことが曽良随行日記に書かれているとか。長年の風雪に耐えとても歩きずらくなっている石段と少し鄙びた感のある山門をスケッチ。山門の奥にはさらなる石段と本堂が参拝を待ってくれています。