KESEN33

気仙三十三観音


 

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・1718年(享保三年)佐々木左エ門知則が選定と云われる。

・岩手県陸前高田市を中心とし大船渡市、住田町に分布。

・2011年の震災により沿岸部の札所は大きな被害が発生。『ひとさじの会』の復興支援により再興が進んでいる。

・毎年『ひとさじの会』による行脚イベントなどが行われている。HPあり。

・巡拝は陸前高田市気仙町の泉増寺観音堂よりスタート。広田湾の西側をめぐった後、気仙川を北上するように住田町まで進んでいく。後半は山を跨ぎ大船渡湾に注ぐ盛川上流から下り、大船渡湾周辺の札所をめぐることになる。最後は陸前高田市で結願となる。

 

 

 

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「気仙」、、、とは宮城県ではないの?

気仙沼市に代表されるように、「気仙」とはてっきり宮城県にある一地域だと思い込んでいた私。歴史を調べてみると「続日本紀」に初めて「気仙郡」の名称が出てくるらしい。この当時は現在の宮城県北東部および岩手県南東部にまたがる広域が気仙郡と称されていたようです。時代が下り江戸期には仙台藩の所領。大政奉還後は宮城県・岩手県が発足した際には気仙郡が分割。それぞれの歴史を歩むことになったようです。明治期1878年の郡区町村編成法施行により、岩手県内での現在の気仙郡の原型ができ、郡域は住田町、大船渡市、陸前高田市および釜石市の一部(唐丹町)を加えた区域。その後、陸前高田市と釜石市が独立したため、残りの町に気仙郡の名称が受け継がれ、現在に至っているようです。気仙三十三観音霊場の開創が1718年ということで、観音霊場のあるここの土地一面がまさしく気仙郡だったのである。

そんな気仙の土地は、2011年に発生した東日本大震災により甚大な被害を受け、未だ復興の過渡にあります。私が訪れたのは2016年。震災後5年を経ていましたが、街づくりのため大きな槌音が各所で鳴り響いている頃でした。

さて口絵の金剛寺は、気仙三十三観音霊場の第二番札所。本堂が高台にあり幸運にも津波の難は逃れえたものの、巨大な防潮堤のための工事が行われている最中でした。そんな情景をスケッチ。一日も早い復興をお祈りして止みません。

 

 

 

気仙三十三観音 水彩画 リストA 休日画人の古刹めぐり
気仙三十三観音 水彩画 リストB 休日画人の古刹めぐり

 

 

 

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気仙三十三観音 水彩画 リスト 休日画人の古刹めぐり