<<参考情報>>reference
・縁起不明
・紀伊半島南端エリアに分布
・各所に看板あり
・スタートは田辺市の闘鶏神社から。「つ」の字を描くように紀伊半島南端エリアを巡っていく。初段は田辺市内周辺の札所から徐々に山に向かい熊野本宮大社へ。中段では東岸に移動し、那智大社等々の札所を打っていく。続いて海岸沿いをたどりながら、終盤は東岸~西岸へと札所とめぐり、最後は白浜町の聖福寺で結願を迎える。
<<ぷち情報>>petite info
「曼荼羅」
曼荼羅をいえば、
旅番組などを拝聴していると、「金剛界曼荼羅」「大悲胎蔵曼荼羅」などとたまに耳にすることがある。
密教の世界観を表していると云われ、仏の世界だけではなく、神・仏を含めた世界観が描かれている、と。
ここ「熊野曼荼羅三十三霊場」は名に曼荼羅と詠われているように、
寺院20 神社13 から構成され、他の霊場と比べひとつの大きな特徴となっている。
いつものように縁起について調べてみるのだが、なかなか核心の情報にヒットしない。
この時代ググれば大概の情報に接することができるはずなのに。
誰がどのようにして霊場を開創したのであろうか?
開創時期は2007年頃らしい。比較的新しい霊場である。
拾った情報を繋げてみると以下のような感じとなろうか。
気運は世界遺産登録か!?
熊野古道を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産リストに登録されたのは2004年。
この地域には貴重な歴史的文化遺産が数多く残っているものの、それぞれが孤高のように存在している感がある。
熊野の地域として世界遺産に指定されたことにより、
それまで各市町村で大切に保全されてきた個々の文化遺産が再考される気運を得、
有機的に連結された形として霊場開創に至ったようである。
新しい霊場の割には活動している感じがないのは少し残念ではある。
他方、
「熊野曼荼羅」というものも実在しているようであり、
ご興味ある皆様は是非ともそちらをググってみてくださいませ。