<<参考情報>>reference
・1982年(昭和57年)に選定。
・群馬県藤岡市、高崎市、神流町、上野村に点在し35ヶ所の札所で構成されている。
・巡拝は藤岡IC近くの観音寺よりスタート。周辺には札所が林立しており、巡拝しながら徐々に西エリアへと向う。中段になると今度は南下し藤岡市、鬼石町、神流町、上野村へとドンドンと西の山深くに入っていく。終盤は藤岡市の街中に戻り結願となる。
<<ぷち情報>>petite info
南毛?
この表現はあまり一般的ではないのかもしれない。群馬は上毛野、栃木は下毛野。そして両毛は割と知られているが、さて南毛は?群馬・栃木の南部エリアあたりを指しているのであろうか?
この南毛三十三観音は、南毛霊場多野藤岡三十三観音霊場と称している資料も散見され、昭和57年に、江戸期に成立していた「三郡坂東三十三ヶ所」と「山中領西国三十三ヶ所」から再選定されてできた霊場である。いずれにしても、藤岡市を巡拝した後は国道299号に沿って、鬼石町、神流町、上野村を訪ね歩くルートとなる。
今回の口絵の一行寺は、南毛三十三観音霊場の第五番札所。ここの鬼瓦が面白い。唐破風の鬼瓦となる所に龍がいる。後ろの棟に沿って龍の体が表現されている。