<<参考情報>>reference
・1714年(正徳四年)宝性院住職が開創と云われる。
・茨城県古河市を中心に近隣に広がっている。全41ヶ所。
・午年開帳。
・旅のスタートは五霞町の実相院から。ここを南限として西方から東へと古河市の街に入っていく。札所をめぐりながらさらに北東方向に進んでいき、結願は#34となり古河市恩名の養性寺で迎える。
<<ぷち情報>>petite info
葛飾は広い!
武州葛飾西国三十三観音の項でも触れた通り。
今回の葛飾坂東三十四観音は1714年開創とのことから、江戸期にまだ下総国があった時分に観音霊場が形成されている。ここの葛飾は、明治以降に茨城県に領地編入されたことから、現在では茨城県に葛飾と呼ばれる地域が残っている。
今回の口絵の実相院は、葛飾坂東三十四観音霊場の第一番札所。参道にはたくさんの石塔が立ち並び、本殿を中心に手水場を描いている。朱で塗られた表柱(向拝柱)が美しく、とても印象的であった。