<<参考情報>>reference
・1937年(昭和12年)に再興との情報。
・栃木県足利市の市内に点在している。
・ルートは足利市北方の山中にある浄因寺からスタート。初段は市内の札所をめぐった後、西エリアへと向かう。その後北エリアをめぐってから街中を経由し、今度は東エリアへ転回。終盤は南エリアに移り、渡良瀬川の南側をめぐることになる。結願は足利市の街中で迎える。
<<ぷち情報>>petite info
東山文化に代表される楼閣建築。
足利と言えば足利学校が有名。その縁起については諸説あるものの、時の権力者であった関東管領の上杉氏による庇護により大きく花開くことになったようです。そんな中世の文化都市に今回の足利坂東三十三観音霊場があります。昭和初期に再編されたとの云われになっていますが、残念ながら地元でも足利坂東三十三観音の認知度は高くないようでした。
今回の口絵の法楽寺は、足利坂東三十三観音霊場の第四番札所。足利義氏の霊廟所。本堂は室町東山文化の代表である銀閣寺に似た楼閣建築となっており、一般の寺院とは一味違った趣を持しています。絵はすこし遠方より山門から本堂にかけた全容をスケッチ。色調はモノトーン調でレトロ感を強調した描写としています。